「シクラメンが苦手だわ」と感じるガーデナーさんには、共通点がいくつかあります。
種苗会社ハクサンは、長年にわたり多くの皆さんからシクラメンの育て方について相談をいただいてきました。皆さんのよくある失敗から学んで、これからのシクラメンの育て方に活かしましょう!
シクラメンが萎れる原因
シクラメンは元気がなくなると、花茎のハリがなくなり「くたっ」と倒れてしまいます。シクラメンが萎れる原因として考えられるものを紹介するので、どれに当てはまるか考えてみましょう。
最近では耐寒性に優れたガーデンシクラメンも多くありますが、霜に当たるとひと晩で株は傷んでしまいます。
霜に当たらなくても寒風を浴び続けると萎れることがあります。耐寒性が低い一般的なシクラメンは3~5℃以下でダメージを受けます。原因がよく分からない場合には、寒風が原因かもしれません。
急に強い直射日光にあたったり、強い雨にあたっりすると、環境変化によるストレスで萎れることもあります。
シクラメンは、日光が足りないと葉が黄色に変色したり枝が徒長したりします。屋外では日なたで、室内ではレースカーテン越しの明るい場所で育てましょう。
シクラメンは、多湿を苦手とするので乾かし気味に育てましょう。指で土を触って、土の表面が乾いたのを確認してから、水やりをするようにしましょう。水やりをする際には、葉・花・球根に水をかけないように土に水やりをするのがポイントです。
完全に根腐れする前に、萎れてきた時点で水のあげ過ぎかもと、早めに気づいてあげることが大事になります。
乾かし気味に育てるが故に、水切れを起こしてしまう可能性もあります。その場合は、萎れることがサインなので早めに気づいて対処しましょう。早めに発見すれば、すぐに復活します。
皆さんお気づきでしょうか。こうしてシクラメンが萎れてしまう原因を挙げてみると、「霜にあたる」「寒風を浴び続ける」「急な環境変化に合う」といった原因を回避するには、室内で育てるのが最も効果的な解決になります。
こうした観点から、シクラメンがどうにも苦手という方は、まずは室内で育ててみることをおすすめします。室内で育てられない場合は、関東以西の暖地であっても霜に当たらないような軒下や低木(シュラブ)の足元で育ててあげるようにしましょう。そして冬の嵐の前には不織布などで覆って防寒対策をしっかりとするようにしましょう。
シクラメンが萎れた時の復活方法
株の状態にもよりますが、花茎が倒れた程度であれば、十分に復活する可能性があります。原因に応じて適切な対応をしましょう。
霜にあたってしまった場合
完全に傷んでしまうと復活は難しいですが、室内の明るい場所に移動して半日~1日様子をみてみましょう。復活したら屋外の日の当たる場所に戻します。
寒風を浴び続けてしまった場合
風のあたらない室内などに移動して、半日~1日様子をみてみましょう。それで復活したら、また屋外の日のあたる場所に移動しましょう。
急な環境変化にあった場合
風のあたらない室内などに移動して、半日~1日様子をみて回復を待ちましょう。急な環境変化に合わないような場所で育ててあげましょう。
日照不足の場合
室内の日が当たらない場所や、軒下の一日中日があたらない場所で育てていると、シクラメンの元気がどんどんなくなっていきます。日照不足が原因だと考えられる場合は、明るい場所に移動して育ててあげることが何よりの解決策です。
根腐れ(水のあげ過ぎ)の場合
球根を触った時にぶよぶよと柔らかくなって腐ってしまった場合は、復活させることは難しいです。そこまではいっていないようであれば、花がらや元気のない葉を取り除いて、通気性をよくして、明るい日陰に置いてしばらく様子をみてみましょう。根の破損が部分的であれば、一週間程度で回復して健康な状態になります。シクラメンが元気になったら再び日光が良くあたる場所に移動して、いつもの水やりに戻しましょう。
水切れの場合
水不足で萎れたと感じる場合は、土を触ってみて乾いている場合に限り水やりをしましょう。土がある程度湿っている場合は、水切れ以外の原因が考えられます。風のあたらない室内などに移動して、半日~1日様子をみてみましょう。
育てやすいシクラメン
シクラメン アルーレ
分類:サクラソウ科シクラメン属「シクラメンは育てるのが難しい」そんなイメージを抱いている方にお試しいただきたいのが、シクラメン アルーレ レッド。存在感ある印象的な赤色で、灰カビ病に強く強健であるのがとっても魅力です。その花姿の美しさで、私たちを長く魅了してくれます。
シクラメン ジックス
分類:サクラソウ科シクラメン属鮮やかな色の花弁と白い花のような形のがくとのコントラストが美しい品種で、傘をさしたような花姿が印象的です。シクラメンの中では耐寒性に優れ、3℃の最低温度まで耐えることができる育てやすい品種になります。
まとめ
ハクサンのシクラメンは、育てていて心配なことがあったらお問い合わせも受け付けています。苗の状態がよく分かる写真をご準備の上、是非こちらまでお問い合わせください。
シクラメンの育て方は是非以下を参考にしてみてください。ハクサンは、植物を愛して40年以上!毎日が楽しくなるワクワクするシクラメンを、たくさん皆さんにお届けしています。ぜひお気に入りのシクラメンを見つけて、上手にお手入れしながら長く楽しんでくださいね。