ちょうど母の日のあたりから開花が始まり、梅雨を越えて長く花を楽しませてくれるアジサイ(紫陽花)の鉢植えは、今では母の日のプレゼントの定番にもなっています。

大切な人にプレゼントしてもらったり、自分へのご褒美として購入したアジサイ(紫陽花)は、是非何年も楽しんでいただきたいものです。ここでは、鉢植えアジサイ(紫陽花)を長くキレイに楽しむための、育て方をご紹介します。

鉢植えアジサイを手に入れたら

春から夏に鉢植えで販売されているアジサイを手に入れたら、ラッピングはすぐに取り外すようにしましょう

次にラベルを見ましょう。もし、樹高や樹幅が50cm以上と記載があり生育旺盛なアジサイの場合は、真夏を除いてふた回り大きな鉢(ひと回りは3cmです。15cm程度の鉢植えに植えられている場合は、6cm大きな21cm程度の鉢植えになります)に植え替えをしましょう。真夏であれば涼しくなってから植え替えをしましょう。それ以外のアジサイは、落葉する冬の休眠期までその鉢植えのまま育てることができます。

鉢植えアジサイの置き場所・日当たり

アジサイのほとんどは、強い西日を避けた4~6時間程度日のあたる場所で育てるのが、最適です。6時間以上日があたるような場所であれば、アジサイの中でもノリウツギ(ピラミッドアジサイ)のような直射日光に強いタイプのアジサイを育てましょう。

鉢植え紫陽花

アジサイはもともと屋外で自生していた植物なので、お部屋で飾るのは、せいぜい一週間程度に留めておきましょう。お店やスーパーなどの屋内で販売していたアジサイは、急に強い直射日光にあてると、環境変化に耐えられずダメージを受ける場合があります。

まずは、直射日光があたらない明るい日陰に置き、一週間ほど状態が安定していたら、明るい日なたに移動させましょう。

鉢植えアジサイの水のやり方

鉢植えでアジサイを育てる方法

紫陽花(アジサイ)を鉢植えで育てる場合は、特に夏の水切れに注意してください。

毎日鉢植えの土を確認し土が乾いているようであれば、アジサイの根元に四方から水を注ぎ、鉢底から水が流れ出るまで水やりをします。

アジサイの地上部が生長するのに比例して、根も生長し水分の吸収量も増えていくので、より頻繁に水やりが必要になります。底面給水鉢を利用してアジサイ(紫陽花)を育てることもおすすめします。

鉢植えアジサイの 肥料のやり方

鉢植えでアジサイを育てる方法

少ない肥料でもたくさんの花を咲かせる育てやすい植物として知られていますが、実はたくさんの肥料をあげればもっとキレイな花を咲かせることができます。

一般的には年2回、花が咲き終わった後のお礼肥(おれいごえ)と、生育が始まる前2月頃にあげる寒肥(かんごえ)さえあげれば大丈夫と言われています。あまりお手入れに手をかけたくないという方は、この年2回の肥料だけ忘れずにあげるようにしましょう。

もっときれいにたくさんの花を咲かせたい方は、一般的な花苗と同じように生育期(3月頃から開花まで)には、毎週1,000倍程度に希釈した薄めの液体肥料をあげるようにしましょう。3~5月の生育期はN(窒素)主体の肥料をあげて、葉や茎を育ててください。

ここからはベテランガーデナーさん向けのアドバイスです。生育期以降の開花期はP(リン酸)K(カリ)を多く含んだ肥料をあげて、花をたくさん咲かせるように促進し根をしっかり育ててください。元気な株であれば、肥料を正しくあげれば、植物は必ず応えてくれます。元気な状態でない株の場合は、まずは問題点を解決して回復させることが最優先です。

地植えのアジサイの場合

地植えのアジサイの場合は、植えつけ時に元肥を施し、年2回お礼肥寒肥をあげるのが一般的です。土の量が限定的でないので、年2回だけでも十分とされています。

鉢植えアジサイの 剪定

鉢植えアジサイの 剪定理由

アジサイは剪定をしなくても翌年花を咲かせます。ただ今生えている枝が、さらに30cm程度伸びたその枝先に花をつけることになるので、見た目が不格好になってしまいます。鉢植えアジサイは、花を咲かせるためではなく、来年も樹形をコンパクトに美しく保つために剪定をしましょう。

ハイドランジア ピンクマーブルソーダ

一般的な鉢植えアジサイは、旧枝咲きになります。花が咲き終わったら、すぐに翌年の花を咲かせるための花芽をつけ始めます。その花芽を切り取ってしまうと、翌年花が咲かなくなるので、剪定時期には注意しましょう。

鉢植えアジサイの 剪定時期

アジサイの剪定は翌年の花芽をつけ始める前の7月下旬頃に済ませましょう。この時期に剪定すれば、翌年の花芽を切り取る心配がありません。

鉢植えアジサイの 剪定位置

ハイドランジアの剪定
剪定前の様子
ハイドランジアの剪定
剪定位置

剪定は、目安として花首から2節下のわき芽の2cm程度上あたりを切ります。

ハイドランジアの剪定
剪定後の様子

元気な葉がたくさん残っており、わき芽を確認できるようであれば、3節下でも4節下でも大丈夫です。来年枝がさらに伸びることを想定してコンパクトにしましょう。

もし秋まで剪定するのを忘れてしまった場合は、花芽を切らないように剪定する必要があります。花から2節下に丸みがある花芽(写真の緑枠の部分)があることを確認し、花芽の2cm程度上で剪定してください。

鉢植えアジサイの冬越し

アジサイは、関東以西の暖地であれば屋外でそのまま冬越しできる耐寒性を備えています。 日当たりがよい雨が当たる屋外で冬越ししましょう。

ハイドランジア冬越し

アジサイは冬には落葉し休眠期に入るため、地上部は枯れたように見えます。枯れてしまったと不安になったら、茎を切り取ってみずみずしい緑色であることを確認してください。写真のようであれば、まだ元気に生きています。諦めて廃棄しないようにしてくださいね。

関東以西低地の暖かい地域の場合は、冬を通してアジサイの土壌が湿っているか確認をしてください。土が乾燥している場合は、水やりをします。水が凍結しないように、水が溜まらないように(水の吸収があまり良くない場合は、寒い時間帯や寒い日を避けて)水やりをするようにしてください。

関東以北にお住まいの場合は、早春の遅霜には注意が必要です。動き始めた芽が霜にあたるとダメージを受けてしまいます。万が一霜が降りそうになったら、ビニールなどのカバーをかぶせて霜対策をすることが大切です。

鉢植えアジサイの植え替え方

もともと鉢植えで販売していたアジサイは、ラグランジアのような生育旺盛のアジサイを除いて、その年はその鉢のまま育てても大丈夫です。冬になって、全ての葉が落葉したら、ふた回り大きな鉢に植え替えをします。関東以西の暖地では、落葉して休眠期に入る11月下旬から翌年の3月上旬までが植え替え適期です。寒冷地では、寒さで株が傷まないように、3月に入ってから行いましょう。

鉢植えでアジサイを育てる方法

基本は、花苗の植え替えと同様の手順で植え替えをすれば大丈夫です。

1
鉢底網、鉢底石を入れます

鉢底に、鉢底ネットと鉢底石を敷きます。 病気や害虫を避けるため、新しい鉢底ネット、鉢底石のご使用をおすすめします。

2
元肥を混ぜて培養土を入れます

マグアンプKの中粒(効き目1年)か大粒(効き目2年)を、予め元肥として培養土に混ぜておきます。鉢に培養土を入れ、苗木を置き、2~3cmのウォータースペースを確保できるように高さを調節します。

3
苗木を抜いて根かきします

苗木をポットから取り出し、根かきをするようにしてください。手をつかって全体的に表面の根と土を根元から根先へ根が生長する下方向に優しく根をかきます。底で巻いている根をほどき、小さな根を土からそっと緩めます。この根かき作業は、低木の根の生長を促進する効果があります。※冬の休眠期でない場合は、根かきはしない方が安心です。

4
植えつけます

苗を鉢に入れ、隙間に培養土を入れていきます。割り箸などの棒でつつきながら全体にまんべんなく培養土を入れることで、しっかりと植えつけできます。

5
水やりをします

鉢底から水が流れるまでたっぷりと水やりをします。 水やりをして土が沈んだら、減った分だけ培養土を補充し、補充した土にも水やりをしてください。

その後は、2年に一度植え替えをして土をリフレッシュしましょう。

鉢増しをする植え替え方を詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

来年も同じ鉢サイズで育てる植え替え方は、こちらを参考にしてください。

庭に地植えをする植え替え方は、こちらを参考にしてください。

鉢植えアジサイの土の選び方

鉢植えでアジサイを育てる方法

アジサイは、排水性がよく保水性に優れている土壌を好みます。相反することを言っているようですが、適度に小さな土の塊が混ざっていて、肥料分もある程度含まれているふかふかの土が、理想的です。

一般的な庭木・花木用培養土で問題ありませんが、花色を簡単にコントロールできるアジサイ専用培養土もおすすめです。

おすすめの鉢植えアジサイ

ハイドランジア マジカル レボリューション

分類:アジサイ科アジサイ属 学名:Hydrangea macrophylla

ハイドランジア マジカル レボリューションは、数カ月かけて色の変化を楽しめる革命的(レボリューション)なハイドランジアです。同じ色の日は二度とない…と言うと少し大げさかもしれませんが、素敵な花色変化を魅せてくれます。

ハイドランジア マジカル コーラル

分類:アジサイ科アジサイ属 学名:Hydrangea macrophylla

ハイドランジア マジカル コーラルは、仕立て方によって花色が変わるハイドランジアの新しい楽しみ方を提案した品種です。霜が降りる頃まで美しく咲き誇り、絶え間なく変化する花色に驚かされます。

ハイドランジア ディープパープル

分類:アジサイ科アジサイ属 学名:Hydrangea macrophylla

「インパクトある濃い花色が目を引く。コンパクトなサイズながら強健な性質で、しっかりと花を咲かせるところが素晴らしい。」と評価され、ジャパンフラワーセレクション 2016-2017を受賞しました。気品高いハイドランジアで、ヴィンテージカラー(秋色あじさい)になるまで楽しめるのも魅力です。半日陰で育てると美しい花色を長く楽しめます。

ハイドランジア コットンキャンディー

分類:アジサイ科アジサイ属 学名:Hydrangea macrophylla

コットンキャンディーは柔らかなピンク色が魅力的な品種です。性質はコンパクトで、分枝が良く、多くの花を咲かせます。優しく包み込まれるような美しさもあり、それでいて力強い、母の日に喜ばれること間違いなしのハイドランジアです。ヴィンテージカラー(秋色あじさい)に変化するまで長くお楽しみください。

ラグランジア ブライダルシャワー

分類:アジサイ科アジサイ属 学名:Hydrangea hybrid

枝の先端だけでなく、枝芽からも花を咲かせるラグランジアは、2020年に常識を覆すアジサイとして注目を集めました!RHSチェルシーフラワーショープラント・オブ・ザ・イヤーゴールド 受賞!世界も認めた特別なラグジュアリーなハイドランジアなんです。純白の花びらが株全体を覆うようにハラハラと舞うその花姿は見る人の心を掴んで離しません。
※花の咲き方はガク咲きになるハイブリッドハイドランジアです。

ラグランジア シャンデリーニ

分類:アジサイ科アジサイ属 学名:Hydrangea hybrid

たくさんの側芽から花をさかせるラグランジアの第3弾としてドラマティックにデビューしたのが、大きな手まり咲きアジサイを楽しめるラグランジア シャンデリーニです。流通量が少なく希少なことから、なかなか入手できないとSNSでも話題になりました。

まとめ

一度植えたら長く育てるアジサイ(紫陽花)は、一年目は、鉢植えで育ててみて日当たりが合うかどうか確認する方も多いと思います。鉢植えで育てる場合は、ほぼ植えっぱなしで大丈夫な地植えとは少し違い、多少のお手入れが必要になります。

ただアジサイ(紫陽花)は、お手入れした分だけ応えてくれキレイに長く咲いてくれます。上手に育てて、今年だけでなく来年も再来年も長くアジサイ(紫陽花)を楽しんでくださいね。