- 基本情報
- 育て方
沈丁花(ジンチョウゲ)とは
沈丁花(ジンチョウゲ)とは、別名:輪丁花(リンチョウゲ)とも呼ばれ、中国中部から雲南省・ヒマラヤ地域原産の常緑樹です。その一番の魅力と言えば、豊かな香りにあります。春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏のクチナシ、秋の金木犀(キンモクセイ)を日本三大香木と呼び、沈丁花(ジンチョウゲ)の香りで春の訪れを感じる方も多くいる程です。
ジンチョウゲ パフュームプリンセスとは
一般的なジンチョウゲは枝の先端に花を咲かせますが、ジンチョウゲ パフュームプリンセスは、枝の側芽からもたくさんの花を咲かせる珍しいシリーズになります。香りの感じ方は人それぞれではありますが、爽やかな香りが楽しめます。
ここではそんな沈丁花(ジンチョウゲ) パフュームプリンセスを上手に育てる育て方をご紹介します。
栽培カレンダー
※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。
沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方
培養土
特に土質は選びません。
その他道具
スコップ、水やり道具、ガーデングローブ(軍手)、ハサミなどがあると便利です。
沈丁花(ジンチョウゲ)の日当たり・置き場所
沈丁花(ジンチョウゲ)は、西日を避けた1日中日光がよくあたる場所、午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。
沈丁花(ジンチョウゲ)の植えつけ
沈丁花(ジンチョウゲ)は、根が傷つくと枯死しやすいので、なるべく根を触らないようにして丁寧に鉢植えやお庭に植えつけましょう。真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。連鎖障害を起こす恐れがあるので、新しい培養土を使うのがおすすめです。
植え替えが必要な鉢植えよりも、地植えで育てるのがおすすめです。
沈丁花(ジンチョウゲ)の水のあげ方
地植えの場合
根が張れば特に水をあげる必要はありません。雨が降らない日が続いて、土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
鉢植えの場合
土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。
沈丁花(ジンチョウゲ)の肥料のやり方
春に花が咲き終わった後と、株が生長する秋頃に緩効性の肥料をあげましょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)の病害虫の予防と対策
害虫
アブラムシの主な繁殖期は4~6月と9~10月です。この時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシは、単為生殖で、雌が1匹いれば増え続けることができる害虫です。アブラムシを見かけたら、たくさんついてしまった部分は切り落とし、残ったアブラムシが再繁殖する前にアブラムシに効果がある薬剤を散布してください。
病気
沈丁花(ジンチョウゲ)は、病気に強くほとんど心配ありません。
沈丁花(ジンチョウゲ)の剪定
自然にきれいな樹形にまとまるので、一般的には剪定不要です。沈丁花(ジンチョウゲ)は、花が咲き終わると来年の花芽をつける旧枝咲きの低木です。
剪定する必要がある場合は、花が咲き終わった後に樹形を整えましょう。あまり大きく刈り込むと、枯れたり花が咲かなくなってしまうので、細い枝を軽く切る程度にとどめておきましょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)の夏越し
沈丁花(ジンチョウゲ)は、耐暑性に優れており特に真夏でも問題なく育ちます。
沈丁花(ジンチョウゲ)の冬越し
沈丁花(ジンチョウゲ)が耐えることができる最低温度は、目安としてー5℃です。寒冷地では鉢植えで育てて、冬は軒下など霜があたりにくい場所に移動して育てると安心です。
沈丁花(ジンチョウゲ)の植え替え
沈丁花(ジンチョウゲ)は、移植を苦手とする樹木なので、原則として植え替えはしません。植え替えの際に根が切れると株が枯れてしまう可能性があります。
鉢植えで育てる場合は、初めから植え替えが必要ないサイズの鉢を選んで植えるようにしましょう。
開花期:早春
タイプ:常緑性
タイプ:旧枝咲き
剪定期:原則不要
最低温度:ー5℃
耐寒性ゾーン:9a~
樹高:60~90cm
株幅:60~90cm
置き場所:日なた、半日陰
沈丁花(ジンチョウゲ)のよくあるお問い合わせ
- Qジンチョウゲとチンチョウゲの違いは何でしょうか。
- A
沈丁花は、一般的には「ジンチョウゲ」と呼びますが、「チンチョウゲ」と呼ぶこともあります。 主にお香やお線香の香りに使われる沈香(じんこう)と香りが似ていることと、十字型の蕾の形が「丁子(クローブ)」に似ていることから名付けられたと言われています。チョウジグサ(丁子草)や、ズイコウ(瑞香)、センリコウ(千里香)とも呼ばれることもあります。