ガーデニングを楽しむ中で、「春分の日」と「秋分の日」はとても重要な日です。これらの日にちが植物の成長や開花にどのように影響を与えるのかを理解すると、より効果的にガーデニングを楽しむことができます。

春分の日とは

春分の日

春分の日は、一年のうちで昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、春の始まりを象徴しています。この日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」という目的で定められており、日照時間がこれから長くなることを知らせる合図でもあります。

春の訪れを告げるこの日は、太陽が春分点を通過する瞬間を含む日と定めているのですが、地球の自転周期やうるう年などの関係もあるため、大体3月20日か3月21日のどちらかの日になります。春分の日が過ぎると、昼が長くなり、これからの季節に向けて植物たちも変化を始めます。このタイミングで植え替えや種まきをすることで、植物の成長を促進することができます。

秋分の日とは

秋分の日

秋分の日も、一年のうちに昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。その点においては春分の日と同じですが、春分の日から日照時間が徐々に長くなっていくのに対して、秋分の日からは日照時間が少しずつ短くなっていきます。秋分の日は、秋の訪れを象徴する日であり、これから冬に向けて夜が長くなることを告げる重要な節目となります。

秋分の日も毎年固定ではなく、年によって変動します。通常、9月22日か23日が秋分の日となります。秋分の日は、太陽が秋分点を通過する瞬間を含む日として定められていますが、地球の自転周期やうるう年の関係で、年ごとに若干のズレが生じるためです。日本では、国立天文台がその年の春分の日や秋分の日を計算し、前年に発表しています。

詳細は以下の特集を参照ください。

長日植物とは

カリブラコアハクサン

長日植物とは、日照時間が長くなると花芽形成をする植物です。正確に表現するのであれは、夜の時間が短くなると花芽をつける植物のことで、ペチュニア、カリブラコアなど春から夏に花が咲く多くの植物が、長日植物になります。

短日植物とは

短日植物とは、日照時間が短くなることで花芽を形成する植物です。この性質は、秋や冬に花を咲かせるための自然のメカニズムであり、夜の長さが重要な役割を果たしています。

ガーデンマム

「秋分の日」を過ぎて夜が長くなると、短日植物は季節の変化を感じ取り植物ホルモン「フロリゲン」を放出し花芽形成を促進します。短日植物の代表的な植物には、キク・ポインセチア・コスモスなどがあります。

中性植物とは

フレグランスシクラメンオドラ

また、日の長さに関係なく花芽を形成する植物は、中性植物と呼ばれています。バラやシクラメン、ゼラニウムなどがその例になります。

まとめ

「春分の日」と「秋分の日」は、ガーデニングにおいて植物の成長や開花に大きな影響を与える重要な日です。植物の光周期に関する知識を持っていると、より効果的にガーデニングを楽しむことができ、季節ごとの花の美しさを最大限に引き出すことができます。長日植物、短日植物、中性植物それぞれの特性を理解し、適切な管理を行うことで、美しい庭を作り上げることができるでしょう。