21年に営業部に中途入社されました。前職までの経歴がとても異色ですね。

取引先の皆さまにも「なんで?」とよく驚かれます(笑)。
法学部を卒業して新卒で入社したのが大手銀行でした。4年ほど営業職を経験したなかで、自分の中でそのまま銀行で何十年も勤めるイメージがどうしてもわかず…。一度リセットしようと前職を離れました。

銀行で長く勤めるイメージがわかなかったのはどうしてでしょう?

職場の環境が悪かったとかでは全くなく、むしろ世間一般的に見れば「安定した大手企業なのにもったいない」という判断だったかもしれません。でも自分の中では「もっとワクワクしながら働きたい」という気持ちが日に日に強くなっていったんです。

その気持ちってどこからくるのかな?って紐解くと、自分がやっている仕事と会社全体の動きがリンクしている手応えを感じられないからなんだと気づきました。ありがちな話ですが、大企業になればなるほど歯車感というか、目の前の数字をクリアすることだけがミッションになり、自分のやっている仕事が会社や世の中にどう寄与しているのかが実感しにくくなりますよね。

自分の場合は、そこで会社の「規模」よりも「質」というか、チーム一丸となって働ける環境や、喜ぶ人の顔が見える仕事の手応え。そういったものに惹かれていったんだと思います。

銀行を退職してからすぐに転職活動を?

いえ、すぐに次の仕事を探すという考えはなくて、まずは前職を離れて、若い内にやりたいことにチャレンジする時間を作ろうと思いました。学生時代にも海外ボランティアに参加したりと、いずれは海外でも働きたいという想いがあったので、リュックひとつで東南アジアを回るバックパッカーをしたり、フィリピンへ語学留学をしたり。また、以前から関心があった教員資格を取得するなど、興味があっても手を付けられていなかった事に片っ端からチャレンジする2年を過ごしました。

今振り返るとその間、自分の柱となっていたのは「海外」や「教育・福祉」というキーワードだったと思います。「教育・福祉」は「人の役に立つ」と言い換えてもいいかもしれません。2年間の自由な時間を経て再確認した「海外」「人の役に立つ」という自分の核となる要素をベースに、新たな仕事を探し始めました。

社員の声03-2

ここで働きたい!
決め手となった3つの理由

ハクサンへの入社を決めた理由を教えてください。

それまでの経験から、仕事をするうえで大切にしたいポイントを3つに絞りました。結果的に、ハクサンにはそのポイントがすべてそろっていたなと感じています。

まずは、さきほども言った「人に喜ばれる商材を扱う」ことです。

人に喜んでもらえる仕事をしたいという想いは、学生の頃から強くあり、新卒で銀行に入社したのも、金融が人に役立ち、喜んでもらえるポイントが多いと思ったからです。転職先を探すときも、職種というより「教育」「福祉」など、何かしら人に喜んでもらえる手触りを含むキーワードで探していました。

ハクサンを知ったのは本当に偶然なのですが、自分でも意識しないところで「植物」に可能性を感じて検索していたのだと思います。当時の私と植物の距離はといえば、部屋に観葉植物を一鉢置く程度の温度感。なんとなく「植物っていいな」というぐらいでした。でもよく考えると、植物が嫌いで嫌いで仕方ない人ってまずいませんし、植物があるとシンプルに誰もが嬉しくなるよな、と。他にそんな商材ってなかなかないですよね。

それと、ハクサンが扱うPWという苗ブランドの知名度がここ数年でグッと上がり、SNS等で育てて喜んでいるユーザーさんの様子を目にしたり、取引先の売店の方から「PWの植物いいよね!」と言っていただくことも多く、そんな時に「あぁ自分は今、人に喜ばれる商材を世の中に広める営業ができているんだなあ」と実感します。

2つめも先ほど言いましたが、「海外でも活躍できる」こと。

ハクサンはPWという国際的な育種ネットワークのメンバーでもあることから、海外出張の機会も多いです。学生時代から海外で働くことにも関心があった自分にとって、これは大きなポイントでした。もちろん社員全員が海外へ行くわけではないので、「英語ができないから・・・」と不安に思うことはないのですが、チャンスとして海外でも仕事ができる土台があるのは魅力でした。

社員の声03-3

3つめは「自分が会社を動かしている一員だと実感できる」ことです。

ここが前職との違いを最も感じている部分です。前職では目の前の売上をクリアすることが全てで、自分の働きが会社の成長とどうリンクしているのか、もっといえば世の中に対してどう影響しているかの実感が持てませんでした。

ハクサンでは営業部全体でも10人ほどのメンバーで動くので、一人ひとりの動きがダイレクトに会社を動かす原動力になります。個人の裁量と責任も自然と大きくなりますし、また業界の中でハクサンの勢いがどんどん増していくのや、会社が成長していくスピードを肌で感じます。

転職前に望んでいた「チーム一丸となって会社を押し上げていく熱気」と「自分がその一員である実感」。それを感じることができています。

普段のオフィスはどんな雰囲気ですか?

社員同士は本当に仲が良くて、とにかく社内のコミュニケーションが活発です。雑談はダメ!みたいな雰囲気は全くなくて、年代や部署を問わずに気楽に話せるので風通しが良く、そこが会社の一体感を生んでいると感じます。

あと、基本みんな穏やかですね(笑)。もちろん繁忙期などはピリッとする時もありますが、よくある「他部署は何をやっているのか分からない」といった硬直したムードはなく、どの部署の人ともフランクに話せて、そこから仕事のアイデアにつながることも多いです。

社員の声03-4

植物の知識ゼロ!
異業種から飛び込んだ植物の世界、正直な感想は?

植物の知識がない中での転職、不安や苦労はありましたか?

私が今いる営業部流通課では、園芸店やホームセンターの植物担当のバイヤーさんに自社の植物を提案していくのが主な仕事になります。当然取引先の皆さんは植物のプロの方たちなので、正直なところ植物の知識がないことで初めは少し物怖じすることもありました。

その不安をどのように乗り越えたのでしょう。

まずは最低限、自社の植物のことだけはきちんと説明できるようになろうと、自宅のベランダで植物を育てはじめました。たまたまベランダが広いアパートを探し当てることができたので、そこで自社の植物をとにかく一度育ててみる。そうして実際に育てると、植物に対しての理解度が全く違うんですね。経験をもとに自分の言葉で説明ができるようになっていきました。

それと、私のいる営業部流通課は、どちらかというと販売計画や商流的な話をすることが多いので、一般的な営業職の経験を生かせる部分も多かったです。そのうえで自分なりに植物の知識を蓄積していけば、植物の知識がないことが転職の障壁にはなることはないと思います。

普段はどのようなサイクルで仕事をされているのでしょう?

1週間の割合でいうと、オフィスワークが6割、取引先への訪問が4割といった感じでしょうか。営業というと毎日外回りのイメージがあるかもしれませんが、営業先が全国になるので、営業訪問するときは1泊2日とかでがっつりまわり、オフィスに戻って情報整理や提案書の作成などをして1週間が終わるサイクルが多いですね。繁忙期には毎週出張に行くこともありますし、逆に閑散期はオフィスワークの比率が増えます。

社員の声03-5

露天風呂にチェアリング
休日は気ままにリフレッシュ

お休みの日はどのように過ごされていますか?

独身なので休日は自由気ままです(笑)。大体1日は外に出かけて、1日は普通に部屋の掃除や自炊をしたり。

自然が好きなので、ちょっとしたハイキングに出かけたり、露天風呂も好きなので銭湯に行ったり。あとは…チェアリング(笑)。川辺に椅子を持って出かけてぼ~っと過ごしたり、そこで本を読んだりしてリフレッシュしています。

社員の声03-6

ちゃんと自炊もされるんですね!ちなみに得意な料理はありますか?

凝った料理をするとかでないんですが、この間つくったのはコンソメスープです。あとはカレーとか…、どれも野菜を鍋に入れて煮るだけのほったらかし料理ですね(笑)。

土日祝日もしっかり休めていますし、繁忙期が忙しい分、閑散期にはしっかりと長期休暇があるので、ワークライフバランスも良い感じでとれていると思います。

大手銀行を辞めて植物の会社に転職したと言うと驚かれますが、どこにやりがいを見出すかは人それぞれだと思います。

私の場合は、人の喜ぶ顔が見えること、自分が会社を動かすチームの一員だと実感できること、そしてお客様はもちろん、自分も気持ち良く仕事やプライベートを過ごせることが大切でした。転職に不安はつきものですが、まずは一歩踏み出してハクサンの社風を感じてみてもらいたいです。そして、会社を一緒に成長させていく喜びを共有できればうれしいですね!