ラベンダーとは

ラベンダーは地中海沿岸原産のシソ科の植物で、爽やかな青紫色の花穂を咲かせ、フローラルの香りを楽しめる人気がある植物です。品種によっては白やピンクの花を咲かせることもあります。心が安らぐ香りで、ハーブの代表格として紹介されることもあります。

ラベンダーの種類

アングスティフォリア系イングリッシュラベンダー

たくさんの種類があるラベンダーの中でも一番有名なのは、アングスティフォリア系のラベンダーで、イングリッシュラベンダーと呼ばれています。

サマーラベンダー

耐寒性に優れており日本で多く栽培されています。香りが強いことも特徴です。

ストエカス系フレンチラベンダー

アングスティフォリア系のラベンダーよりもやや早咲きで長く花を楽しめます。うさぎの耳のような長い苞葉も魅力で、耐暑性に優れた関東以西の暖地でも夏越し可能なラベンダーです。

ラバンディン系コモンラベンダー

長めの花穂が特徴的な耐暑性に優れたラベンダーで、関東以西の暖地でも夏越し可能です。香りの強さも特徴的です。

デンタータ系フリンジラベンダー

四季咲きのラベンダーで、デンタータ(ラテン語で歯という意味)と呼ばれる通り葉には細い切れ込みが見られます。香りは若干弱いのですが、耐暑性に優れており、関東以西の暖地でも夏越し可能です。

プテロストエカス系レースラベンダー

四季咲きのラベンダーで、耐寒性が弱いため冬は屋内で育てる必要があります。

ここでは、そんなラベンダーの中でもガーデニング初心者におすすめのイングリッシュラベンダーを上手に育てる育て方をご紹介します。

イングリッシュラベンダーの育て方

ラベンダーの植えつけ
7月植えつけ
サマーラベンダー
2月休眠期
サマーラベンダー
4月新芽
サマーラベンダー
8月

ラベンダーの植えつけ

買ってきた苗は、真夏と真冬を除いて周年植えつけ可能です。初めは二回り大きな鉢に植えつけ、根が張ってきたら鉢増ししましょう。春と秋の植えつけ適期以外は根を傷めないように十分注意してください。

根が張ってくると、地上部が大きくなり、鉢底穴から根が見えたり水が乾きやすくなる症状がみられます。

植えつけ時に元肥を十分に施し、害虫防除のために殺虫剤を撒いておきましょう。より綺麗な花姿を目指す場合は、植えつけ時に「摘心(ピンチ)」をした方が良いのですが、「摘心(ピンチ)」をしなくてもたくさん分枝して多くの花を咲かせます。

ラベンダーの日当たり・置き場所

ラベンダーは、水はけのよい1日中日光がよくあたる場所で育ててください。地植えの場合は、真夏の西日を避けた場所に植えましょう。

ラベンダーの水のあげ方

鉢植えの場合

少し乾燥気味に育てましょう。土の表面が乾いた後、葉が少し垂れ下がってきたら水やりをするタイミングです。水をあげる時は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげてください。

地植えの場合

根が張れば、水やりはほとんど不要です。

ラベンダーの肥料のやり方

鉢植えの場合

生育期は、緩効性の置き肥を1ヵ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。

地植えの場合

肥料はほとんど不要です。早春(春の芽が伸びる頃)に緩効性の置き肥をあげてください。

ラベンダーの病害虫の予防と対策

植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。

病気

病気の心配はほとんどありません。

害虫

植物の葉に無数の白い点やかすり状の斑点が現れたらハダニが発生している可能性が考えられます。ハダニは梅雨明け頃から夏場にかけて、高温で乾燥している場所に出やすく、雨の当たらないベランダなどでよく見られます。初めは葉の裏にほこりがついているように見え、次第に葉の表が白い点に覆われていきます。ハダニがたくさんついてしまった部分は切り落とし、ハダニに効く薬剤を散布しましょう。

ラベンダーの剪定

ラベンダーは生長するにつれて下の方から木質化するので、花が咲き終わる度に草丈の1/2程度に剪定しましょう。蒸れを防ぐためにも梅雨入り前の剪定がおすすめです。そのまま剪定しないでおくと、下の方に葉がつかず不格好になることがあります。

イングリッシュラベンダーの切り戻し
切り戻し前
イングリッシュラベンダーの切り戻し
切り戻し
イングリッシュラベンダーの切り戻し
切り戻し後
サマーラベンダー8月
切り戻し後2カ月 8月の様子

ラベンダーの夏越し

イングリッシュラベンダーは夏になると花が咲き終わるのが一般的ですが、サマーラベンダーは、風通しのよい場所であれば真夏も咲き続けます。水切れしないように育てましょう。

但し、夜温が30℃以上となる日が何日も続くような暑い年は、涼しい場所で夏越しした方が安心です。

ラベンダーの冬越し

ラベンダーが耐えることができる最低温度は品種により異なります。

ラベンダーの冬越し

サマーラベンダーの耐寒温度はー15℃と、日本全国ほとんどの地域で冬越し可能です。

冬は地上部を枯らすペレニアル(宿根草・多年草)ですので、花が咲き終わっても捨てないようにしましょう。地上部が枯れたように見えても根は生きています。枯れ葉を取り除いて、春に新芽が芽吹くのを楽しみにしていてください。

ラベンダーの植え替え

鉢植えの場合

鉢植えで育てている場合は、一年に一度春や秋に植え替えをしましょう。移植を苦手とする植物なので、根をあまり触らないように注意して植え替えましょう。

地植えの場合

地植えで育てている場合は、植え替え不要です。

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イングリッシュラベンダーの香りを長く楽しんでください

管理情報

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開花期:春~秋

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耐性:耐寒性多年草

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最低温度:ー15℃

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水やり:すくなめ

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肥料:すくなめ

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用途:プランター/鉢植え

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置き場所:日なた

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草丈:30~50cm

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株幅:30~50cm

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