クリスマスをデコレーションする鉢花として有名なポインセチア。近年では様々なカラー展開があります。今回は、園芸家の間室みどりさんを特別に講師に迎え、ゴールドが眩しいポインセチア ポインセチア ゴールドの簡単でおしゃれな寄せ植えの作り方をご紹介します。
ポインセチア ゴールドの魅力
従来のポインセチアになかったゴールドという色が晩秋から冬の空間を彩ってくれます。光の中に溶け込みそうなゴールド。このきれいな花びらのように見えるのは「苞葉(ほうよう)」と呼ばれ、ガクが進化したもの。一般のポインセチアの品種に比べて、苞葉の持ちがよく、長く楽しめます。
温度によって苞葉の色に変化があり、暖かい環境ではピーチイエロー、温度が下がってくると次第にオレンジイエローへ変化します。
ポインセチア ゴールドの寄せ植えの作り方
ポインセチアの寄せ植えを長く楽しむには、ポインセチアと同じ栽培環境で育つ植物と合わせることが最大の秘訣です。今回寄せ植えするのは、セネシオ グリーンネックレスとピレアグレイシーになります。
セネシオ グリーンネックレス
水やりの回数が少なくて済み、明るい室内で育つ観葉植物です。鉢の淵からしなやかに垂れる粒々の葉がゴールドの光を反射させ、ポインセチア ゴールドを一層明るく演出します。
ピレアグレイシー
こちらも、水やりの回数が少なくて済み、明るい室内で育つ観葉植物です。少しシルバーかかった小さな葉をいっぱい茂らし、赤いツルとのコントラストが素敵。単調になりがちな寄せ植えにプラスすると、一気にこなれた感が増しますよ。
準備するもの
もし、ブリキの鉢の底に穴が空いていないようであれば、手芸用品の目打ちや、釘と金槌を使って穴を空けておきましょう。
寄せ植え作りの手順
培養土の上にポインセチアの苗を乗せたときに、鉢の縁からウォータースペースとして2~3cm下がる高さになるように土の量を調整します。植える苗のバランスや配置もチェックしておきましょう。
クリスマスシーズンの寒い時期は、ポインセチアにとって植え替えを苦手とする時期です。根は触らない方が安全なので、ポインセチアは、ポットから苗を出さずにそのまま入れます。
ポットを横に90度に傾け、ポットを何回か揉んで苗を出してください。
基本は根鉢を崩さずに、抜いた苗を抜いた苗をそのまま鉢の中央に苗を置いて位置と高さを確認します。
置いた苗の周りにそっと土を入れていきます。ブリキの鉢を回しながら少しずつ、360度まんべんなく土を入れていきましょう。鉢の側面と苗の間、苗と苗の隙間などは土が入りにくいので、割りばしなどでつつきながら土を入れていきます。
寄せ植えが完成したら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水をあげて完了です。苗に水をかけるのではなく、株元の土に水をあげるよう意識しましょう。水やりをして土が沈んだら、減った分だけ培養土を補充します。ポインセチアは、ポットの中に直接水やりをするようにしましょう。
完成しました!ゴールドというと、ゴージャス感たっぷりにデコレーションするイメージがあるかもしれませんが、ポインセチア ゴールドは上品さを持ちながら、ナチュラルテイストやアンティーク調にもよくマッチします。
ポインセチアを長く楽しむために!
せっかく作ったポインセチアの寄せ植えは、クリスマスパーティーが終わった後も楽しんでみませんか。ここからはポインセチアの寄せ植えを、より長く楽しむためのお手入れのポイントを説明します。
「ポインセチアと言えばクリスマスシーズンの植物!」世の中に多く出回るのが冬の時期なので、そう思っている方も多いかと思います。しかし、実は冬のポインセチアは休眠に近い状態でお休みモードに入っています。ですから、冬のポインセチアは、お水もさほど欲しがらず、肥料も必要ありません。
冬のポインセチアを長く楽しむには、ポカポカした明るい室内で育てることが何よりもポイントになります!
培養土の上にポインセチアの苗を乗せたときに、鉢の縁からウォータースペースとして2~3cm下がる高さになるように土の量を調整します。植える苗のバランスや配置もチェックしておきましょう。
土の表面が乾いてから4~5日経ってからぐらいの頻度で水やりは大丈夫です。葉先がしなっと下に垂れた時が水やりをするサインです。水やりをする際は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりの水をあげます。冬の寒い時期は、冷えるので夜の水やりは避け、なるべく午前中にするようにしましょう。
目安として4月頃ポインセチアの生育期に入るまで、肥料はお休みしましょう。