ハイドランジアとは

ハイドランジアとは、日本原産のアジサイがヨーロッパで改良されたもので、咲き方は手まり咲き(学名:Hydrangea macrophylla)。別名:西洋アジサイとも呼ばれます。鉢植えで育てるのに最適で、コンパクトでボリュームある花を咲かせるのが特徴です。

ハイドランジア フレンチボレロとは

ハイドランジアフレンチボレロ

ハイドランジア フレンチボレロは、種間交配(H.macrophylla x H.scandens)によって生まれた新しいハイドランジアです。一般的なアジサイは枝の先にのみ花が咲きますが、ハイドランジア フレンチボレロは、ほとんどの側芽に花をつけたくさんの花を咲かせます。また土壌のphによってピンクまたはブルーに花色を変えて楽しむことができるのも魅力です。

栽培カレンダー

購入初年度

ハイドランジアフレンチボレロ1年目

※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。購入初年度は、温室で開花調整されていますので、購入するタイミングによって開花期は異なります。

購入2年目以降

ハイドランジアフレンチボレロ2年目

※関東地方以西低地基準になります。地域やその年の気候、生育状態により、開花期やお手入れの適期などは変わります。栽培カレンダーは目安としてください。

ハイドランジア フレンチボレロの育て方

植えつけ

買ってきた苗は二回りほど大きな鉢に植え替えて、鉢植えやハンギングでお楽しみください。購入2年目以降の冬越しして大きく生長した株は、10号鉢(直径30cm)以上の鉢に植え替えるか地植えをしてお楽しみください。

ハイドランジア フレンチボレロは土壌のpHやアルミニウム含有量によって花色が変化します。店頭に並ぶまでは、青色に傾く土壌で栽培しているため、きれいな青色の花色を楽しむにはアジサイ用用土(青色)をおすすめします。草花用用土やアジサイ用用土(赤色)で育てると、翌年はピンク色に変化することがあります。是非土壌のpHによって花色変化をお楽しみください。

用土の種類pH
アジサイ用用土(青色)5.2~5.5
草花用用土約5.8
アジサイ用用土(赤色)6.2~6.5

冬の休眠期を除いて、植え替えをする際には根を触らないようにして植え替えをしてください。

日当たり・置き場所

鉢植えの場合

1日中日光がよくあたる場所、もしくは午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所で育ててください。

急な環境変化・急な直射日光にご注意ください!

ハイドランジア フレンチボレロは、一般的なアジサイよりも花弁が弱い傾向があります。急に強い直射日光に長時間あてると、環境変化に適応できず花が傷む場合があるので、徐々に慣れさせてから移動するようにしてください。曇りの日が何日も続いた後の快晴時にも注意してください。

地植えの場合

ハイドランジアを地植えで育てる場合は、午前中に日光がよくあたり午後は木陰のような日陰になる場所に植えましょう。

水のあげ方

ハイドランジア フレンチボレロは、水が不足することのないように乾燥に注意して育ててください。水が不足した状態を繰り返すと、花芽や葉先が散り下葉が落ちてしまいます。

鉢植えの場合

土の表面が乾いたら、たっぷり水をあげてください。目安として春、秋は1日1回。夏は水枯れしないように1日2回程度、最低でも1日1回はあげてください。真夏は特に水切れに注意します。水やりをする時は鉢の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。

地植えの場合

根が張れば特に水をあげる必要はありません。夏は、土が乾いているようであれば適宜水をあげてください。

肥料のやり方

ハイドランジア フレンチボレロは、肥料が不足すると葉の色が黄色になったり花サイズが小さくなったりします。

鉢植えの場合

鉢植えの培養土の量には限りがあるので、生育期(3月頃新芽が動き出してから開花するまで)や開花期には肥料をあげるようにしてください。緩効性の置き肥を1カ月に1回程度、液肥(1,000~2,000倍)を1~2週間に1回程度あげてください。生育期にしっかりと肥料をあげると立派な株に成長します。

地植えの場合

ハイドランジア フレンチボレロをキレイに楽しむためには、肥料は重要です。年2回1~3月と花が咲き終わった後に肥料をあげてください。

1~3月にあげる寒肥(かんごえ)は、翌年の花を立派に咲かせるためのもので翌年の花の成長の決め手となる重要な肥料です。寒肥(かんごえ)には、緩効性の有機肥料をあげましょう。花が咲き終わった後にあげるお礼肥(おれいごえ)は、新芽を生長させるためのものです。

病害虫の予防と対策

植えつけ時に害虫防除のために殺虫剤を撒き、害虫の発生状況により市販のスプレータイプの殺虫剤または粒剤を使用してください。

病気

葉に灰色から褐色の斑点が出てきたら、病気の可能性があります。感染した部位を取り除いて対処ください。

害虫

特に心配はありません。

ハイドランジア フレンチボレロの花色の変え方

ハイドランジア フレンチボレロは、一般的に土壌が酸性(pH5.2~5.5)だと青色の花が咲き、土壌がアルカリ性よりに傾くと(pH6.2~6.5)ピンク色の花が咲きます。

ハイドランジアフレンチボレロ

ピンクに仕立てたハイドランジア フレンチボレロです。

ハイドランジアフレンチボレロ

ブルーに仕立てたハイドランジア フレンチボレロです。

※花色変化は、土壌のpHの他にも、アルミニウム含有量やその溶けやすさにも左右されます。

ハイドランジアの剪定

自然な樹形もお楽しみいただけるハイドランジア フレンチボレロですが、丸く整えたい場合は剪定が必要です。剪定をする場合は、晩夏までに行ってください。

冬越し

ハイドランジア フレンチボレロは、関東以西の暖地であれば屋外でそのまま冬越しできる耐寒性を備えています。 冬には葉が落ちて休眠をする落葉樹です。

ハイドランジアが冬に休眠し落葉するのは、株の体力を温存するためです。春に葉をつけ初夏に花を咲かせるには、たくさんのエネルギーを必要とします。翌年の花を咲かせるエネルギーを十分に蓄えるためにも、冬には5℃以下の寒さにしっかり当ててお休みさせてあげましょう。しっかり寒さに当てることで、花芽の成長、開花促進につながります。

関東以北にお住まいの場合は特に、早春の遅霜には注意が必要です。芽が動き始めてからは、万が一霜が降りそうになったら、ビニールなどのカバーをかぶせて霜対策をすることが大切です。

植え替え

鉢植えの場合

鉢植えで育てている場合は2年に一回植え替えすることをおすすめします。休眠期に二回りほど大きな鉢や地植えに植え替えるようにしてください。

地植えの場合

地植えの場合は、植え替えは必要ありません。

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水切れしないように育ててくださいね

管理情報

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開花期:晩春~夏

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耐性:落葉性

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最低温度:約ー15℃

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置き場所:日なた、半日陰

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水やり:たくさん

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肥料:すくなめ

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用途:プランター/鉢植え、花壇、ハンギング

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剪定:原則不要
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樹高:約100cm

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樹幅:約120cm

土壌:草花用の培養土がおすすめです

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よくあるご質問

Q
葉に褐色の斑点が出てきました。どうしたらよいでしょうか。
A

斑点病(サーコスポラ)などの病気の可能性があります。梅雨時期の多湿環境で発生しやすい病気で、雨や散水時の水滴を介して起こります。感染した部位を取り除いて対処ください。ただし、葉をたくさん取りすぎると、光合成ができなくなってしまうので植物の様子をみながら取り除いてください。
また、落葉はきちんと取り除いてください。葉に菌体が付着したまま越冬すると、翌年もまた再発する可能性があるからです。もし、気になるようでしたら、翌春の芽吹き始めたころに薬剤を散布してください。

Q
夏になり全体的に萎えてきました。どうしたら回復しますか。
A

曇りの日が続いた後、晴れて急に強い直射日光に当たると、急激な環境変化に適応できず萎えてしまいます。曇りの日が続いた後は、徐々に日なたに慣らすようにしてください。


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