クリスマスを彩る花と言えば、赤と緑のコントラストがクリスマスにぴったりなポインセチアですよね!でも、なぜポインセチアがクリスマスの装飾花として有名になったのか、知っている方は少ないかもしれません。ここでは、ポインセチアをもっと楽しく育てるために、その名前の由来やクリスマスの伝説をご紹介します。

ポインセチア名前の由来

我々が今日ポインセチアと呼んでいる植物には、とても長い歴史があります。クリスマスシーズンなどに家々を飾るこのかわいらしい植物は、かつては解熱薬として使われていたのです!

ポインセチアの歴史

ポインセチアは、中央アメリカ・メキシコ南部の一帯が原産地です。古代のアステカ人は日の短い冬の熱帯高地に咲き誇るこの植物を”cuetlaxochitl”と名づけました。彼らはこの植物を、苞から紫がかった色素を抽出して織物化粧品に使ったり、また今日ではラテックスと呼ばれている乳白色の樹液を解熱剤として使ったりしていました。ポインセチアは、フランス人のジョエル ロバート ポインセット(1779-1851)が現れるまで、長い間その地域だけで使われる植物として存在していました。

 ポインセットは、マディソン大統領によって初のメキシコ米国大使に任命され、スミソニアン協会として知られる科学協会の設立にも関わった人物です。

  1. 1828年

    ポインセットはメキシコ南部を訪れた際、そこで見た鮮やかな赤色の花に魅了されました。彼は直ちにそれらを自身の南キャロライナの農場に導入し、そこで増殖したものを友人や植物園に送りました。

  2. 1829年

    ペンシルバニア園芸協会開催の【第1回】花とフルーツの展覧会において、バートラムガーデンによってポインセチアが初めて園芸作物として紹介されました。それは鮮やかな赤い花苞を持った新種のユーフォルビアとしてメキシコ米国大使ポインセット氏からバートラムコレクションに寄贈されたものでした。

  3. 1834年

    ペンシルバニアの園芸家ロバート・ブイストはこの植物をEuphorbia pulcherrima(意味:最も美しいユーフォルビア)という学名でヨーロッパに紹介しました。

  4. 1836年

    よりポピュラーなポインセチアという名前で広く知られるようになっていました。この名前の起源は…もうお分かりですね!

12月12日はポインセチア記念日

アメリカ合衆国にはポインセチアの記念日があることをご存知ですか。

12月12日は議会承認のナショナル・ポインセチア・デーです。この日はメキシコ原産のこの植物を米国に紹介した功績で知られるジョエル ロバート ポインセットの命日にあたります。

ポインセチアの歴史

この記念日の目的はポインセチアの美しさを楽しんでもらうことにあります。さあ、みんなで12月12日には大切な人や自分にポインセチアをプレゼントしてその美しさを再確認しましょう!

聖夜の花「ポインセチア」の伝説

ポインセチアには、ぺピータという貧しいメキシコ人の女の子にまつわるチャーミングな逸話があります。

ベビータは家が貧しく、クリスマスイブに礼拝堂で行われる儀式に必要な神様へのプレゼントを用意することができませんでした。彼女は道端にひざまずき、あたりの雑草を両手いっぱいに摘んで、それで小さなブーケを作ってみました。けれども出来上がった不揃いなブーケを見たとき、そのみすぼらしさに彼女はますます悲しく、打ちのめされた気分になりました。

いとこのペドロは彼女を元気づけるかのように言いました。「ぺピータ、大丈夫だよ。どんなささやかなプレゼントでも、愛を込めて捧げれば神様はわかってくれるはずだから。」ベビータは涙をこらえながら、村の小さな礼拝堂へと入っていきました。

 そして、キリスト像の足元にブーケを捧げようとひざまずいたとき、彼女はペドロの優しい言葉を思い出し、一気に心が満たされるのを感じました。すると突然、雑草のブーケは燃え上がったように鮮やかな赤い花束に変わったのです。そこにいた人々は皆、まさにクリスマスの奇蹟を目撃した思いでした。

ポインセチアの歴史

この日から、その赤い花はクリスマスの時期に咲く「聖夜の花」として知られるようになりました。そして今、この植物はポインセチアと呼ばれています!

ポインセチアの花言葉

ポインセチアの花言葉は、「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」です。大切な人の幸せを祈るクリスマスにぴったりのお花です。