クリスマスを彩る鉢花として日本の家庭でも広く愛されてきたポインセチア。赤と緑のコントラストに「ザ・クリスマス!」というイメージをもつ人も多いと思います。実は今、その色や形が驚きの進化を遂げているのをご存知ですか?ひと昔前とは違うイマドキのポインセチアは、クリスマスに限らず秋冬のお部屋を彩る鉢花として大注目です。なかでも、この秋登場する新品種「イエロールクス」は最注目のポインセチアです!

クリスマスにポインセチアを飾る理由

ポインセチアは赤と緑のコントラストが美しいことから、クリスマス時期にたくさんお店に並びます。ポインセチアが鉢物として定着し始めたのは70年代頃から。元はメキシコに自生しており切り花に使われていたローカルな植物であったのを、1960年代に育種家のポール・エッケ⽒がコンパクトな鉢物として楽しめるように改良し、さらに息⼦のポール・エッケ・ジュニア⽒が、花の少ない冬の時期に室内を彩れることを広めるために、テレビ局やホワイトハウスに大量のポインセチアを提供してディスプレーされました。これにアメリカの人々が驚き、クリスマス=ポインセチアが広く世の中に広まることになります。

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

日本では種苗会社のハクサンがポールエッケとパートナーシップを結び、80~90年代に一般家庭で広く楽しまれるようになりました。今30~40代の人は、子どもの頃に家に飾られていたポインセチアを一度は目にしているのではないでしょうか。

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

赤く色づいた花に見える部分は「苞(ホウ)」と呼ばれ、実はお花ではありません。では花は?というと、苞の中央に小さく集まった黄色い部分が花になります。

ポインセチアに幸せの黄色が登場

90年代をピークにポインセチアの人気には少しかげりが見え始めます。急速に広まった赤と緑のオーソドックスな姿に消費者が飽きてしまったことや、近年のクリスマスでは赤&緑カラーに限らず、シックな色合いが好まれる傾向にあるのも一因かもしれません。

しかしその一方で、人知れずポインセチアは進化を続けてきました。さまざまな色・形・大きさの品種が開発され、今やポインセチアはクリスマスに限らず、秋冬の室内を長く彩るNEW鉢花として再注目されています。

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

その中でも、今秋登場する最注目のポインセチアが「イエロールクス」です! お部屋をパッと明るくしてくれる鮮やかな黄色い苞が最大の特長で、ポインセチアとしてはもちろん、冬の室内をこれほど明るく彩るイエローカラーの鉢花はそれほど多くありません。

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

春は「ミモザの日」、夏はヒマワリと、各季節を象徴する植物にはなぜか黄色が多い・・・不思議ですね。黄色は「ビタミンカラー」といわれ、心に活力をみなぎらせてくれる元気色。季節の節目ごとに、人々にポジティブな気持ちにさせてくれるのが、黄色い植物が持つ力なのかもしれません。

風水的にも黄色はラッキーカラー!

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

なにかと暗い話題が飛び交うご時世ですが、ビタミンカラーである黄色は心をパッと明るく灯す光になってくれます。黄色は風水的にもラッキーカラーであることはよく知られた話。クリスマスから新しい年明けに向けてポジティブな気持ちで迎えるためにも、幸せの黄色いポインセチアをお部屋のインテリアに取り入れてみませんか。

ポインセチア イエロールクスを楽しもう

ポインセチア「イエロールクス」は、鉢花で楽しむのはもちろん、切り花にして花瓶にいけるのもオススメです。風水的に黄色を置くと良いといわれている西の方角に置けば、なんだかいいことがあるような気持ちになれそうですね。

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鮮やかな黄色い苞は一輪でも存在感抜群なので、クリスマスの夜に食卓やホームパーティーで飾るのも楽しそう。お持ち寄りのアイテムに鉢花というのもセンスが光ります!

実際に飾ってみると実感するのですが、お部屋に一鉢でも華やかな鉢花や植物があると、驚くほど気持ちが明るくなります。これからは、クリスマスといえば「イエローポインセチア」が定番になるかもしれません。黄色いポインセチアを飾って、クリスマス、そして新しい年に向けてポジティブな気持ちを整えましょう!

ポインセチアを長く楽しむために!

ここからはポインセチアをより長く楽しむためのお手入れのポイントを説明します。

ポインセチアイエロールクス
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「ポインセチアと言えばクリスマスシーズンの植物!」世の中に多く出回るのが冬の時期なので、そう思っている方も多いかと思います。しかし、実は冬のポインセチアは休眠に近い状態でお休みモードに入っています。ですから、冬のポインセチアは、お水もさほど欲しがらず、肥料も必要ありません

冬のポインセチアを長く楽しむには、ポカポカした明るい室内で育てることが何よりもポイントになります!

1
ポカポカした明るい室内で育てます

培養土の上にポインセチアの苗を乗せたときに、鉢の縁からウォータースペースとして2~3cm下がる高さになるように土の量を調整します。植える苗のバランスや配置もチェックしておきましょう。

2
水やり回数は控えめにします

土の表面が乾いてから4~5日経ってからぐらいの頻度で水やりは大丈夫です。葉先がしなっと下に垂れた時が水やりをするサインです。水やりをする際は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりの水をあげます。冬の寒い時期は、冷えるので夜の水やりは避け、なるべく午前中にするようにしましょう。

3
肥料はあげません

目安として4月頃ポインセチアの生育期に入るまで、肥料はお休みしましょう。