受賞品種

ジャパンフラワーセレクション

2006年にスタートしたジャパンフラワーセレクション(JFS)。「いい花の新基準。」を合言葉として、ジャパンフラワーセレクション実行協議会が主催する品種コンテストで毎年12月にフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)が発表されます。

もともと日本では世界一を誇る新品種が毎年登場しながら、それがなかなか消費者に伝わっていないことがありました。そのため、育てやすさなどに優れた新品種を選んで一般の人に推薦するために、このコンテストが開催されることになったのです。
審査は、栽培状況データやモニター調査、育てやすさ、パフォーマンスの高さ、今後の可能性などさまざまな角度から行われます。いわゆる、ガーデナーの皆さんに一番おすすめしたい優れた品種ということになります。
受賞品種には「JFS受賞マーク」が与えられ認定品種として登録されます。このマークがついている苗は、いわば育てやすさやパフォーマンスの高さが「お墨付き」の品種だと言えるわけです。

2023-2024 受賞品種

イリュージア ピンクラテ

革新と幻想のシクラメン イリュージア

フラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)2023 受賞

審査講評

従来のシクラメンとは一味違う上向きで咲く花は、まるでサクラの花のよう。内側の花弁の突起など独創性にあふれ、豪華で新規性に富んでいる。連続開花性にすぐれ、花もちもよい。コンパクトな草姿だからこそ、上向き咲きが生きているのだろう。気持ちを明るくしてくれるような魅力がある。種子系F1品種のため、揃いがよく生産効率が高い。

シクラメン ジックス ピンク

ガーデンシクラメン

グッドパフォーマンス特別賞 受賞

審査講評

ジックスシリーズではじめてのピンク色。多花性で、シックでかわいらしい色目が印象的。同シリーズの他品種同様、花もちがよい。 傘のような花形が個性的でインパクトがあり、白い萼とのコントラストがかわいい。顔を寄せて、手元に置いて見たくなるので、あえて小さく仕立てるとこの花の魅力が伝わりやすい。種子系F1品種のため、揃いがよく生産効率が高い。 グッドパフォーマンス特別賞受賞。

シクラメン プティムーラン

シクラメンプティムーラン

入賞 受賞

審査講評

カールした花弁がかわいい、八重咲きのミニシクラメンでコンパクトにまとまっている。中心に花が集まることなく、自然な形に広がって咲くため寄植えにも向く。種子系F1品種のため、揃いがよい。鉢もの以外に、ガーデンや寄せ植え素材としての販路にも期待できる。

2022-2023 受賞品種

ガイラルディア スピントップ スターバースト

ガイラルディアスピントップ

フラワー・オブ・ザ・イヤー 最優秀賞 受賞

審査講評

大輪多花性で春から冬まで連続開花するガイラルディア。夏の間も止まらず咲き続ける。フラワー・オブ・ザ・イヤー2020受賞の「スピントップイエロータッチ」がさらに改良された印象。低い位置で開花するので株元が少し枯れ上がっても気にならず、さらにコンパクトになった株姿、大きな花、花後の丸い種子も目立ちすぎることもなく、全体にバランスが良い。高温多湿も乗り越え、株割れすることもなく、審査終了まで安定してずっと花を楽しめた。今回の審査で耐寒性は確認できないが、宿根させることで株がより充実し、花数が増えるという。安心しておすすめできる素晴らしい品種。

ジャパンフラワーセレクション
ジャパンフラワーセレクション より

コレオプシス リーディングレディ シャーリーズ

コレオプシスリーディングレディシャーリーズ

ベスト・フラワー優秀賞
コンテナ・ガーデンパフォーマンス特別賞
 同時受賞

審査講評

長期間咲く宿根コレオプシス。宿根性だが低温に遭わなくても初年度から開花する。鮮やかなイエローが印象的。大輪で半八重咲きの花は立体感がある。花がらが目立たず、花が風に揺れる姿が涼しげで遠目にも美しい。定植後から咲き始め、観察終了の11月にもまだ咲き続けていた。夏越し後はやや株が乱れたが、下部に脇芽もあり切り戻しも可能。コンパクトにまとまり生育良好で、ベスト・フラワー(優秀賞)とコンテナ・ガーデンパフォーマンス特別賞 同時受賞

アフェランドラ ホワイトウォッシュ

ライフデザイン特別賞 受賞

審査講評

葉全体を覆うような白い葉脈や膨らみが楽しく、他にない質感があり、印象的で新奇性が高い。既存品種は通常花つきで出荷されることが多いが、カラーリーフとして扱えるため、出荷時期を選ばない。夏に向けて白い葉は涼しげで貴重。インテリアグリーンとしても合わせやすく、ライフデザイン特別賞受賞。ブラックなどスタイリッシュな鉢が合いそう。

シクラメン アブソリュドゥモレル

シクラメンアブソリュドゥモレル

フレグランス特別賞 受賞

審査講評

世界で唯一のビクトリア咲き芳香性F1品種。エレガントな芳香で、フレグランス特別賞受賞。花つき、花もち、観賞期間の長さ、株のまとまり、耐病性、耐暑性など基本性能に優れる点が評価できる。強健でガーデンシクラメンとしても扱えるなど、多彩な方向性が感じられる。ただし、花形のばらつきがやや気になった。

2020-2021 受賞品種

ガイラルディア スピントップ イエロータッチ

ガイラルディアスピントップ

フラワー・オブ・ザ・イヤー 最優秀賞 受賞

審査講評

夏の花壇によくマッチする、目に焼きつくほどの鮮烈な花色。連続開花性があり、株割れすることもなくコンパクトにまとまっている。1株でもブーケのような仕上がり、群植すると遠目にも鮮やかで存在感がある。長梅雨にも大きな変化なく、過湿にも強かった。良い状態を保ちながら夏も休まずに秋まで咲き続けていることが評価された。丸い花がらの形状も可愛らしく、花がら摘みも不要のローメンテナンスで、咲き終わりまで観賞価値が高いところも良い。晩秋まで楽しめるので、ハロウィンなどにも利用できそう。今後、優しい色目の展開があることにも期待したい。

ジャパンフラワーセレクション
ジャパンフラワーセレクション より

ポインセチア イエロールクス

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

ベスト・フラワー賞
カラークリエイト特別賞 同時受賞

審査講評

これまでになかった抜けるような鮮やかな黄色のポインセチア。年末の花き商材としては黄色が少なく、自宅用、贈答用ばかりでなく、キャッチーな色目はクリスマスから正月期の装飾などにも利用価値が高い。どんな光源にも映えやすく、写真映えもする。ベスト・フラワー(優秀賞)と人の色彩の感性に訴える品種としてカラークリエイト特別賞を同時受賞。人気投票第1位でモニター特別賞も受賞した。

シクラメン クレヨン バイオレット

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

フレグランス特別賞 受賞

審査講評

濁りのないピンク色と白色のグラデーションが美しいミニタイプのシクラメン。まさにクレヨンで色付けしたようなラフなストライプのグラデーションは、小さな1株でも楽しみがいっぱい。花が寄せ集まることで、いっそう透明感を増す印象。オフィスや家庭のテーブルに、自分用に小さな贈り物にと、色々な楽しみ方ができる。ほのかな香りも魅力を加え、フレグランス特別賞を受賞。

コリウス グレートフォール アラマレ

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

ベスト・フラワー優秀賞
ニュースタイル特別賞 同時受賞

審査講評

よく分枝し、ピンチしなくても茎に長短があるので立体的に揃って育つ。密になっても株元の枯れもなく、株の広がりに独自性がありグランドカバーや下草に最適。多雨でも傷みが見られず、強光下でも葉焼けも葉色あせもなく、美しい状態を保った。花上がりも審査期間中は観察されず、ローメンテナンスで、公共の花壇などにもお勧めできる。大型品種が多い本品目の中で、扱い易く、ハンギングバスケット以外にもコンテナでのキャスケード仕立てや寄せ植えなど、新たな用途が期待できるため、ベスト・フラワー(優秀賞)とニュースタイル特別賞を同時受賞。

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ジャパンフラワーセレクションより

シクラメン アロハ シャインレッド

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門 秋審査会 入賞

審査講評

開花直前のつぼみの姿が、幅広のぷっくりとした貝殻のよう。開花して波打った花弁もまた貝殻のように見える。小さなポットで手元に置いて愛でたくなる可愛らしいミニシクラメン。シルバーリーフと花色のコントラストも美しい。灰カビ病にも強く、連続開花性が高い。

葉牡丹 大江戸小町 いろは

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門 秋審査会 入賞

審査講評

華やかな斑の入る「お江戸小町」のシリーズ。「いろは」の葉色はシルバーリングタイプ。大玉・木立性の草姿は花壇より、鉢やコンテナ向き。仕立ての違いで色々に使え、上品な印象の斑入りは、冬の寄せ植えを明るくしてくれる。合わせる他の植物によって、和風だけでなく洋風にも使え、高級感を出してくれる

葉牡丹 大江戸小町 すずね

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門 秋審査会 入賞

審査講評

華やかな斑の入る「お江戸小町」のシリーズ。「すずね」の葉色はゴールドリングタイプ。大玉・木立性の草姿は花壇より、鉢やコンテナ向き。仕立ての違いで色々に使え、上品な印象の斑入りは、冬の寄せ植えを明るくしてくれる。合わせる他の植物によって、和風だけでなく洋風にも使え、高級感を出してくれる。

2019-2020 受賞品種

シクラメン ジックス レッド

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

ライフデザイン特別賞受賞

審査講評

萼が発達した個性的な花容が特徴のワーリーギグタイプ。澄んだ赤い花弁と白く整った萼とのコントラストが印象的で、ライフデザイン特別賞 同時受賞。同タイプとしては小葉で葉数が多く、株姿のバランスもよい。連続開花性に優れ、次々と花が咲くうえに花もちがよく、商品性が高い。クリスマスのギフト需要にも応えられそう。人気投票第3位。

ザミオクルカス レイヴン

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

ブリ―ディング特別賞 受賞

審査講評

これまでにない黒葉のザミオクルカス。ツヤがある漆黒の葉はクールでスタイリッシュ。高い付加価値のある、次世代のインテリアプランツとして大いに期待できる。栽培管理は従来品種と同じだが、日照が豊富な方が葉色が濃く美しい。無機質な鉢と合わせるとアートフラワーに見えそうなので、コーディネートに工夫したい。

2018-2019 受賞品種

ペペロミア ナポリナイツ

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門秋審査会 入賞

審査講評

流線型を描く葉はシルバーメタリックで、これまでにない植物らしからぬ質感をもつ、スタイリッシュな品種。葉裏のパープルとのコントラストが楽しめるが、やや上品で大人しめ。寄せ植えの脇役にしたり、単植にするならアンティーク調やナチュラルな印象のものよりも、クールなデザインの鉢を選ぶとよく映えるだろう。

アンスリウム ミリオンフラワーレッド

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門春審査会 入賞

審査講評

その名のように、小さくかわいらしい苞、美しい小葉が溢れるようにつくタイプのアンスリウム。苞がやや横口展開なので、小鉢仕立てでテーブルやデスク用に上から覗けるように飾るのもおすすめ。大きめに仕立ててディスプレイ用にしても豪華。

2017-2018 受賞品種

シクラメン ペチコート ダークバイオレット

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

ニュースタイル特別賞 受賞

審査講評

スカートの裾が跳ね返り広がるような姿がかわいらしい花型のシクラメン。花を覗くようにしてみると花弁内側にも美しい模様がある。出品された品種はシックな深いワインレッドだが、この特徴ある軽やかな花型には、同シリーズのライトピンク系の明るい色味の品種も広く受け入れられるだろう。これまでにない新たな花型を持つ品種として、ニュースタイル特別賞を受賞。

ハイドランジア コットンキャンディー

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門母の日審査会 入賞

審査講評

尐し緑がかったクリームホワイトから優しいピンクに色が変化する。ネーミングもその姿にマッチしていて良く、母の日の需要に答えられる。見た目の魅力の他に、分枝の良さ、リングが無くても自立する茎の強さも評価できる。白色系だが花弁も強く、色の変化を楽しみながら非常に長く観賞できる。販売時に色の変化をうまく伝えられるとなお良い。

ペペロミア ロッソ

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門春審査会 入賞

審査講評

葉の表面のダークグリーンと裏面の赤色のコントラストがスタイリッシュ。インドアの弱光によく耐える。コンパクトなのでオフィスの机の上でもインテリアグリーンとして楽しめる。

カンパニュラ ファンシーミー

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

鉢物部門春審査会 入賞

審査講評

鮮やかなブルーと白のバイカラーが爽やかな印象のカンパニュラ。草姿、花のつき方が変わっていて面白い。多くの花を楽しめる点、連続開花も大きな魅力。

2016-2017 受賞品種

ハイドランジア ディープパープル

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

カラークリエイト特別賞 受賞

審査講評

インパクトある濃い花色が目を引く。コンパクトなサイズながら強健な性質で、しっかりと花を咲かせるところが素晴らしい。深いブルー、マットな質感の花弁が「静かな美しさ」のある素晴らしい品種として、カラークリエイト特別賞を受賞した。来場者の人気投票では、鉢物部門第2位。

シクラメン ピポカ マゼンタ

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

グッドパフォーマンス特別賞 受賞

審査講評

独創的な花弁の形と、深いマジェンタ色の花色と濃い葉色のコントラストが都会的。ピポカはポルトガル語でポップコーンの意味で、フリンジの強い花型は、かわいらしくもエレガントにも見える。シクラメンをよく知る人に送るギフトアイテムとして珍重される。

インフィニティ ゴールド

幸せの黄色いポインセチア 「イエロールクス」

ライフデザイン特別賞 受賞

審査講評

人気のインフィニティシリーズの新色。弁質が厚く、光沢のある葉は同シリーズの特徴で、長い日もちが推測される。濃いゴールドカラーの中輪花は、丸くかわいらしい花型で、株のまとまりも良く、室内で楽しめるバラとして生活空間を豊かにし、また消費者にとって扱いやすい特性を持つ品種として、ライフデザイン特別賞を受賞した。

フラワートライアルジャパン

フラワートライアルジャパンは、2008年より毎年9月下旬に、八ヶ岳南西麓(蓼科~八ヶ岳)を中心とした花き生産地にて開催している共同展示商談会です。かつては、同エリアに生産・開発拠点を設ける企業がそれぞれプライベート展示会を開催していましたが、欧米で開催されている同様の共同展示商談会を参考とし、共同での開催が始まりました。

2023年受賞品種

シクラメン イリュージア

革新と幻想のシクラメン イリュージア

世界初公開。上を向いて咲く新ジャンル!つぼみから満開まで新旧の花々が織りなす姿は花束のよう

シクラメン プティムーラン

シクラメンプティムーラン

早生の完全ダブル咲きのガーデンシクラメン。一輪の花が長持ちし、株が長く咲き続ける