新卒採用・中途採用情報
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届けたいのは、育つよろこび
品種開発で花と緑あふれる世界を創る
採用に関するお知らせ
花と植物でイノベーションを起こしたい人へ
皆さまこんにちは。私たちは愛知県に本社をもつ種苗会社のハクサンです。
ハクサンは種苗会社の中でも少し変わった立ち位置にいます。後述する世界の花業界をけん引する育種ネットワーク「PW」の創立メンバーとして、1社ではできない膨大な品種開発を圧倒的なスピード感をもって進め、従来の花・植物業界の常識を育種やマーケティング力で覆すイノベーションを起こしてきました。
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また、業界に先駆けてDX化を促進し、業界関係者への情報提供サービス、エンドユーザー間のコミュニティー化を促進するなど、デジタルシフトの面でも業界では先駆けて推進しています。
ここでは、花や植物のお仕事を探されている皆さまに、私たちハクサンの事業について、企業としての強みや今後の方向性、働く楽しさややりがい、そしてさまざまな部署で活躍している先輩社員の声などをご紹介できればと思います。
「種苗会社って具体的にはどんな仕事をする会社なんだろう?」「花や植物にたずさわる仕事をしたいけれど種苗会社を選んでいいの?」――。そんな風に不安に思われている方にとって少しでも参考になり、花・植物の業界に踏み出すきっかけになればうれしいです。
株式会社ハクサン
代表取締役 高中淳壮
種苗会社って何をする会社?
種苗会社の仕事をひと言で表すと、「花や野菜の品種を自社で開発したり、国内外の育種家から導入したりして、生産者へタネや苗木等を供給すること」です。
日本で育種した品種を海外へ広めることもあれば、海外の優れた品種を日本に導入して生産者へ紹介・供給することもあります。
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また、新しい品種が一般ユーザーのお庭でも上手に育つかを試験農場でテストをしたり、生産者に栽培の技術サポートを行ったり、品種が違法に増殖されないかのライセンス管理、園芸店やホームセンターへの流通、新しい花や植物を広くエンドユーザーに知ってもらうためのマーケティングなど、その業務内容は非常に多岐にわたります。
生産より川上に位置する、業界の出発点といえる立ち位置でありながら、エンドユーザーに花・植物を届けるまでのあらゆるステージに濃密に関わることができる。それが種苗会社ハクサンの魅力です。
ハクサンはどういった種苗会社なの?
ひと言で種苗会社といっても、扱う品目によって各社さまざまな特色があります。
例えば花の種苗会社でも、タネから安価かつ安定的に生産できるオーソドックスな「実生系品種」が得意な会社もあれば、これまでにないような特徴ある花色や花形、優れた性質をもつ親株を、挿し木や株分け、組織培養などで増やす「栄養系品種」が得意な会社もあります。
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ハクサンは、「実生系品種」もたくさん取り扱っていますが、特に「栄養系品種」で日本をリードする種苗会社です。栄養系品種はその生産コストなどから、実生系に比べて店頭価格が高くなりがちですが、その分優れたパフォーマンスでエンドユーザーに高い満足感を感じてもらえる品種が多く、挿し木や株分けですぐに増やすことができることから、スピード感をもってマーケットニーズに応えることができます。
また、ハクサンが扱う植物は、一年草をはじめ、宿根草や低木、インドアグリーンまで多岐にわたり、取り扱い植物だけで個人庭や観光庭園の植栽ができてしまうほど。ひとつの種苗会社がこれだけジャンルレスに多彩な植物の種苗を扱うのは、とても珍しいことです。
では、どうしてひとつの種苗会社がこれだけ膨大な品種を生み出し続けることができるのでしょうか?
その秘密は、世界的な育種ネットワーク「PW」にあります。
世界の育種ネットワーク「PW」のメンバー企業である強み
実はハクサンは、自社ではほとんど育種をしていません。
そのかわりに、植物の国際ブランド「PW(ピーダブリュー)」の日本メンバーとして、国内外の個人育種家や、海外育種会社100社以上とパートナーシップを結び、膨大な品種から選抜して日本の皆さまにお届けしています。
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ガーデニング好きの方なら、園芸店やホームセンターの店頭で、白地に「PW」と書かれたポット苗を見かけたことがあるのではないでしょうか。
「PW」の正式名称は、「PROVEN WINNERS(プルーブンウィナーズ)」。1992年にアメリカやヨーロッパ、日本など世界の園芸種苗会社7社(アメリカ4社、ドイツ1社、オーストラリア1社、日本1社(株式会社ハクサン)で発足した、世界的な育種ネットワークです。
発足の大きな目的は、「世界中の育種家が生み出す、優れた園芸品種を紹介すること」。現在では、アメリカ・カナダ・日本・ドイツ・イギリス・スペイン・イタリア・デンマーク・ポーランド・オーストラリア・南アフリカ・韓国から20社の企業が参加し、世界の園芸業界を代表するグループへと成長しています。
その育種力、ブランド力、マーケティング力は、世界の園芸を牽引する先進性とインパクトを持ちつづけ、日本の園芸ファンの間でもPWブランドは広く浸透しています。
PWが生み出した品種事例
世界を驚かせた日本人育種家のアジサイ「ラグランジア ブライダルシャワー」
2020年、PWから世界を驚かせる画期的なアジサイ「ラグランジア ブライダルシャワー」が誕生しました。
英国王立園芸協会主催のチェルシー・フラワー・ショーで「アジサイの新しいカテゴリーを創った」と絶賛され、世界の園芸トレンドを左右するとまで言われる新品種部門で金賞を獲得したこのアジサイを育種をしたのは、PWにも参加する日本人育種家・坂嵜潮さんです。
日本に自生するアジサイと西洋アジサイの種間交雑により、枝の先端にだけ花が咲くこれまでのアジサイと違い、すべての側芽(枝につく芽)に花がつくため、通常のアジサイに比べて6倍以上の花を咲かせてくれます。また、翌年咲かせるための剪定をしなくても花が咲くなど、見た目以外にも画期的な性質を多く備え、アジサイの品種イノベーションともいえる快挙となりました。
ひとつの品種が世の中に流通するまでには、10年以上かかるといわれています。それほど長い年月がかかる育種において、なぜ「ラグランジア ブライダルシャワー」のようなチャレンジ精神あふれる品種が生み出せたのでしょうか? また、他の育種会社では、なぜ同じような品種を簡単には作れないのでしょうか?
そこには、世界中の育種会社と共同で品種開発することで、圧倒的な開発スピードと誰も思いつかないような育種にチャレンジができるPWの仕組みがあります。
育種のイノベーションを後押しするPWの仕組み
1.PWブランドを冠するのは約1万分の1品種
世界中の優れた育種家から膨大な品種候補が集まる信頼性
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世界20カ国が参加する世界最大級の品種開発ネットワークであるPWでは、見た目の美しさだけでなく、病害虫に対する強さ、各国のさまざまな気候・環境下での対応力、生育力や連続開花性など、カタログだけでは分からないリアルな栽培データまでを、1品種につき最低2年間テストします。この2年間のテストは、世界のPW加盟国の20社が同様に実施するため、1品種につき非常に膨大な試験栽培のデータが蓄積され、育種家やマーケティングへとフィードバックされます。
厳しい栽培テストをクリアしたエリート品種が、晴れて「PW」のブランドを冠して店頭に並ぶことになるのですが、その確率はなんと、約1万分の1品種という狭き門。ユーザーが育てて「がっかりしない」こと。「育つ喜びを感じられる」こと。それがエンドユーザーからも、育種家からも信頼されるPWのブランド力へとつながっています。
2.ユーザーのHappyを起点に考えるマーケティング
品種の魅力をエンドユーザーに伝えるマーケティング力
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私たちが一番大切にしていることは、エンドユーザーが自宅で育てた時にハッピーな体験ができるかどうかです。
そのため、エンドユーザーと意見交換するファンミーティングを頻繁に実施し、ガーデニングをしていて「どういった時に楽しいか」「どういった時に困るか」といったことを起点に、商品やサービス展開を考えていきます。
その一例がオンライン上のコミュニティづくり。植物の苗は、購入する時点では上手く育てられるかが分からない、言ってみれば不安の塊のような商品です。そんな時に参考になるのは、同じ植物を育てたことがある先輩ユーザーのリアルなクチコミです。
弊社の品種を実際に育てたユーザー様が、良い点も悪い点も気軽に投稿しやすい・したくなる環境をサイトやSNSで整えて、UGCによりPWの価値が広まり、高まっていく。そのようなデジタルマーケティングを園芸業界では先駆けて行い、PWサイトの訪問者数はコロナ禍前と比べて20数倍になるなど、大きな成果へとつながっています。
3.育種家に利益を還元する仕組み
売り上げを育種家に還元して品種開発を推進する仕組み
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PWの売上の一部は、次の品種開発をするための資金として育種家へ還元されます。育種家のあくなき情熱とたゆまぬ努力は、園芸をより楽しくワクワクさせてくれるための原動力です。その活動が途絶えることがないようバックアップすることも、私たち種苗会社の大切な役割だと考えています。
こうした循環が、通常の育種プロセスではチャレンジできない、飛びぬけた発想の育種の後押しとなり、PW、ひいては日本における種苗会社ハクサンの強みとなっています。
花・植物の仕事ほぼすべてが経験できる!?ハクサンの職種・部門紹介
ここからは、ハクサンの各部門の業務内容を紹介します。
研究開発部
バイオテクノロジー技術を用いてウィルスやウィロイドに侵されていないクリーンな苗の供給と、大量増殖システムの開発、新品種の開発・改良を行います。
- 培養研究室
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組織培養は、種々の器官や組織あるいは細胞を無菌的に分離し、これを適当な条件下で無菌的に培養する技術。培養研究室ではウィルスやウィロイドの除去、エリート苗の無菌保存、クローン植物の大量増殖(2000年よりビバローザの培養苗の生産開始)など、育種および生産の効率化や省力化に寄与しています。
<主な業務>
■ウイルスフリー苗生産、管理(⇒生産部が親株として利用)
■培養苗の生産(⇒ハクサン種苗事業で生産者へ販売/他社の培養品目を受託して販売)
■海外培養会社への技術指導、生産マネジメント
<勤務地>
ラボ勤務:愛知県長久手市
- 試作開発課
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毎年世界各国から導入される多くの試作苗を栽培試験し日本の環境に合った品種を選抜します。
<主な業務>
■ハウス内試験、露地試験管理
■社内の品種評価とりまとめ
■育種家との情報共有
■海外試作担当者との情報共有
■育種(一部品種)
<勤務地>
試作農場勤務:愛知県豊田市
- テクニカルサポートセンター
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生産者への栽培技術指導や技術セミナーの開催、栽培支援システムの運用や海外育種会社との情報共有を通じて、生産者の技術サポートを行います。
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
ライセンス部
海外育種家による育成品種の国内向け種苗登録、違法増殖管理、育種家へのパテント料の支払いを行います。一方で国内育種家の優れた品種の海外マーケットへの紹介、パテント管理代行により日本の育種家の海外進出をサポートする役割も担います。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■種苗登録
■ライセンス管理
■育種家窓口
■導入品種苗手配
■知財管理
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
生産部
愛知県豊田市に3か所の農場があり、生産者向けカット苗、プラグ苗の生産。また、小売り向け最終製品であるポット苗、鉢物も生産しています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■親株管理
■プラグ苗生産
■製品生産
■契約生産者管理
<勤務地>
農場勤務:愛知県豊田市(3箇所)
営業部 種苗課
世界各国から導入した園芸種苗、資材を国内の生産者へ販売しています。海外サプライヤーとの緊密な関係を元に、世界の園芸動向にアンテナを張り巡らせ最先端の情報をキャッチ、発信しています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■新品種導入
■生産者営業
■国内外展示会開催、視察
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
営業部 流通課
ガーデニング用花壇苗とインテリア向けの鉢物を中心にエンドユーザーを対象とする園芸商品を企画し、国内のガーデンセンター・ホームセンター・通信販売会社を中心に商品を販売しています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■新品種導入
■ホームセンター、園芸店営業
■契約生産者の苗生産管理
■国内外展示会、イベント開催
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
業務部 種苗課
ヨーロッパ、アメリカ、中米、東南アジアなどの国々と苗や種、資材の輸出入を行っています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■海外サプライヤー通信
■種苗、資材の貿易
■国内生産者へのデリバリー
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
業務部 流通課
自社で生産した花苗を全国のガーデンセンターやホームセンター等へ発送手配をする業務を行っています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■契約生産者の在庫管理
■店舗への製品デリバリー
■出荷関連資材調達
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
企画部
国内外のトレンドをいち早くキャッチして商品を企画し、販促活動として商品カタログや販促ツール、ウェブサイトなどの作成、雑誌などメディアへの宣伝広告、さまざまな展示会を開催しています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■カタログ、販促物制作
■展示会開催
■ホームページ制作
■SNS、コミュニティー運営
■システム開発
■広報
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
管理部
財務、経理、労務、人事など会社経営にかかわる業務を統括的に行っています。
- 主な業務・勤務地
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<主な業務>
■財務
■経理
■人事
<勤務地>
本社勤務:愛知県日進市
ハクサンで働く先輩たちの声
ここからは、各部署で働くハクサンメンバーに、仕事のやりがいからプライベートな部分まで、ざっくばらんにインタビューしてご紹介します!
社員01
植物の仕組みを解明するのが楽しかった
大学院まで続けた植物生理学の研究
社員02
きっかけは100均で買ったテーブルヤシ
“植物は私の声にちゃんと応えてくれる”
社員03
自分も会社を成長させるひとり
その手応えを求めて異業種からの転職
社員04
種苗業界の根幹を守るライセンスの仕事に出会い入社
博士号を活かしてグローバルに活躍
社員05
2度の産休を経てキャリアアップ
多くの部署を経験して実感した チーム力を高めることの大切さ
業務部流通課/リテール部門 兼任
2006年中途入社
社員06
子育て中の女性も働きやすい フレキシブルな勤務環境で
趣味とスキルアップを両立
社員07
営業にやりがいを感じられなかった時に出会った
プロダクトマネジメント的な営業の面白さ
ハクサンが考える未来 ~私たちが求める人材とは
ハクサンの今後の方向性
1.エンドユーザーマーケティング
エンドユーザーが常に主役。ユーザーがワクワク、感動し続けるから、ハクサンも、私たちの顧客である生産者も販売店も一緒に成長し続けます。
2.デジタルシフト
業界に先駆けてDX化を促進。業界関係者への情報提供サービス、エンドユーザー間のコミュニティー化を促進。社内でも様々な分野でデジタルシフトを行い、業務の効率化を図っています。
3.新規市場開拓
従来主力としていた一年草に加えて、多年草(宿根草)、低木の品種開発を強化。庭、造園全体を構成できるラインナップやテーマパーク、ランドスケープ(造園、都市緑化)等の新規チャネルを開拓。開発や研究においては、外部企業・大学とのアライアンスも行っています。
4.アジア進出
環境耐性の高いPW品種を中心に、アジア各国のパートナー企業と品種・ブランドライセンス展開をしています。
5.SDGsへの積極的な対応
花と緑あふれる社会実現のため、ローメンテナンスに景観維持できる品種開発が本業ですが、スリランカでの雇用創出、住みやすい街づくり、衛生環境改善、ココヤシなど持続可能な資源への切り替え、産業廃棄物を利用した園芸資材開発に取り組んでいます。
新卒採用者へ求める要素
1.チャレンジ精神
英語や農業知識はやりながら覚えられる(熱心さは必須)。去年と同じ仕事、同じ質に満足しない。
2.プランニング力
品種開発は多くの人と関わりながら数年単位で。計画立ててコツコツ行動。
3.作りあげていくことによろこび
未完成だからこそ、次々良くしていくワクワク感。個人の成長は組織の成長。
4.粘り強さ、素直さ、勤勉さ
仕事は思い通りにいかないことの連続。うまくいかないときほど、人の本質が問われる。素直さ、勤勉さは人の成長スピードに大きく左右する。
5.チームワーク
周りのハッピーは自分のハッピー。
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